2010年9月24日金曜日

保険料が戻る医療保険

医療保険(終身型)は、何十年と保険料と払い続けても病気やけがで入院しなければ給付金は受け取れないので、健康な人ほどなんだか損をした気分になってしまいます。

最近登場したのが、支払った保険料相当分が戻ってくる終身医療保険です。

例えば、A社の医療保険Rの場合、保険料の払い込みは60歳まで。

病気やけがで入院したら、一日当たりで入院給付金が支払われ、所定の手術をすると手術給付金が支払われます。ここまでは、普通の医療保険と同じです。

ちがうのは、入院給付金の支払いがなかった場合、加入から5年ごとに入院日額の10倍の「健康ボーナス」が受け取れるということです。

さらに一定年齢になったら、払った保険料の給付金を差し引いた額が「リターンボーナス」として戻ってくるのです。

つまり、払った保険料がすべて戻ってくるのです。

ただし、ちょっと考えてみてください。

例えば、30歳の男性が入院給付金日額8000円のコースに加入し、保険料(毎月約1万円)を30年間払ったとしたら、合計で370万円の支払いになります。

370万円というお金が、30年後に、戻ってくるのですが、その時の370万円の価値はどのくらいになっているかということです。

つまり、30年間、お金を寝かしておいたら、その間にインフレになって、価値が下がっている可能性もあるのです。

一方、毎月1万円を積み立てて、年利5%で投資運用した場合、30年後には797万円になります。

保険料が戻ってくる医療保険は、通常の医療保険に比べて、保険料はかなり高くなります(3倍程度)。

ですから、ご自身の保険に対する考え方を明確にしたうえで検討することをお薦めします。

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